それぞれに強みのある、数多くの種類の屋根材

●粘土系
粘土瓦.JPG日本を代表する、非常に優れた屋根材
粘土を主原料とした屋根材。
古くから日本家屋の屋根材として使用されてきた瓦のことであり、断熱性・遮音性・耐久性・防火性等、大変優れた屋根材。特に雨音に関しては全く気にならない程の防音性能を誇る。
釜で焼いているので、一枚一枚の形に多少のばらつきがあり、綺麗に並べる為には職人の経験と技術が必要である。
 3.11の震災後、瓦の屋根は地震に弱いというイメージが強くなってしまっているが、平成25年2月に作成された地域型復興住宅推進協議会のモデルプラン第2版では、12個のモデルのうち、4つのモデルに瓦屋根が採用され、瓦が地震に弱いという誤解も薄れつつあるようだ。


●スレート系
スレート.JPG国内で瓦と並ぶ、需要の高い屋根材
㈱クボタ(現在のケイミュー)がアメリカから技術導入したことで日本に普及し始めた。
セメントと石綿を主原料とし、板状に成形、乾燥したあと、化粧加工を施す。
近年では環境・保険問題で低石綿化、無石綿化が進み、瓦に比べ軽い為、地震の際にも安氏と言うイメージが強く、新築でも多くの屋根で使用されている。


●セメント系
CIMG2554.JPG比較的安価だが、現在は入手困難な屋根材
セメントと砂が主原料。
成形し、塗装をすることで防水性能を維持している。
粘土系と比べて施工の際の収まりが良いのが特徴。
災害には強いが塗装が劣化すると、本体の劣化もしやすくなるので、メンテナンスの時期には気をつけなければならない。
尚、2013年4月現在では、セメント瓦を製造するメーカーはすべて廃業しているため、入手が非常に困難になっている。


●金属系(写真準備中)
_NowPrinting.jpg創作性が高い屋根材
金属を主原料とした屋根材。
耐久性、防水性が高く、軽量で加工しやすいため、様々な形状の屋根に対応しやすいと言った特性がある。
反面、屋根材自体には断熱性、遮音性が無いため、これらを防ぐためには、断熱材など事前に対策を講じる必要がある。


●新建材(写真準備中)
_NowPrinting.jpg最先端の技術で作られた新時代の屋根材
厳密な定義は存在しないが、一般的に比較的最近になって使用されだした建築材料を総称して、新建材と呼ばれている。
製品としては歴史が浅いため信用性を懸念し、様子を見る方も多いが、耐久性等の実験では非常に良い性能を誇るものが多い。


●アスファルトシングル
CIMG2557.JPGホームセンターなどでも入手できる、施工の簡単な屋根材
欧米で考案されたもので、およそ140年程前から使われている屋根材。
アメリカ住宅の実に約80%のシェアを誇る。
無機系の素材にアスファルトを染み込ませ、表面に粒状の着色石を付着させたもので、
接着剤か釘のいずれか、または両方で取り付ける。
軽量で耐震性に優れ、高い防水性と耐久性を持っているが、防火性に問題がある製品もあるので、
防火地域等では使用できない場合もあるので注意が必要である。